1匹のさめの自由帳

人生で大切にしたいこと、覚えておきたいことなどを記録するためのブログです。

自殺島とさめ

久しぶりに、いい漫画に出会えた。

自殺島」って、名前は物騒ですが。

 

最初はね、自殺志願者が集められた無人島で

様々なバイオレンスが繰り広げられるんだろうなって

思ってたけど、実際は真逆のお話。

 

生きる事について、その根本を教えてくれる漫画だった。

色んなことを思ったので、箇条書きで残していく。

 

・今ここで自分が生きているのは、

 祖先たちが必至に生きて、繋げてくれたから。

 何人もの人が受け取り、渡した、命のバトンを

 今、自分が持っている。

 

無人島での生活は、ただ生存することだけにフォーカスされる。

 自分で他の生命を奪って、食べて、生きていく。

 いただきます は、自分が生きるために奪った命への敬意。

 

 

 

 現在自分が生きている世界では、

 生きること=お金を稼ぐこと。

 お金で食べ物を得て、生きていくことができる。

 それさえあれば、食べ物のほかにもさまざまな物が手に入る。

 とても便利なシステム。

 

 食べるために、働き、金を得るという行為が必要となった。

 けど、働く場所や職業によって、得られるお金は変わる。

 

 より多くのお金を得るために、

 勉強だったり、就職活動だったり、家庭環境だったり、

 色んなものが複雑に絡み合って、生存確率に繋がってくる。

 

 食べるために、生きるために、

 多くのことをしなければならなくなった。

 

 そんな中、精神を病んだり、

 社会の仕組みの狭間に落ちてしまったり

 自分ひとりで家族を養うことになってしまったり

 収入がなくなってしまったり、

 大きな挫折があって立ち直れなかったり

 

 お金が手に入らなくなると、絶望する。

 生きること=お金を得ること だから

 

 だって食事の時、生きるために食べているなんて

 思いながら食事したことが何回ありますか?

 

 たいていの人間はないと思う。

 食べなきゃ、明日も会社だから。

 食べなきゃ、食べないと勉強の効率が下がるから。

 とかじゃないかな。

 

 命を貰って自分が生きていること

 この命が、途方もない昔から、絶えず受け渡されたものだと

 その実感も持てないまま、

 お金を稼ぐことだけに集中した社会設計の中で

 あっという間に人生を終えていくのかな

 

 ・・・とりあえずこの漫画を読んで、

 ご飯を食べられる事に感謝しないとと、真面目に思った

 

お金を払えば、

食べられるように加工された命が

徒歩5分も歩けば簡単に手に入るってすごいよね

 

動物を育てる役目、

美味しくなるように操作する役目、

育てた動物を殺す役目、

食べやすいように加工する役目

手に入りやすい場所へ運ぶ役目・・

全部やってくれるの

 

便利な社会だけど、

自分は命を引き継ぎ、命を貰っていることを

とてつもない大きなものに生かされていることを

忘れないようにしたいなとさめは思いました

 

自分が今日まで食べてきたもの中に、

いったい何頭の牛がいるんでしょう

何羽のにわとりが死んだんでしょう

米を作るのに、農家さんはどれほど世話をしたのでしょう

魚は一体何種類何匹食べたのかな

すんごい数、きっと。

 

多くの命を奪って繁殖を続ける地球上の生き物、

でも、なんで子供を作り繁栄を続けるように

プログラムされているんですかね

それがいまいちわからない

 

欲求と言えばそれまで。

命を次につなげたいと、

今なら思うさめでした。